折り紙&画用紙で簡単! 七夕飾りを手作りして楽しもう

 

7月7日はロマンチックな伝説を持つ七夕。願い事を書く短冊作りから、簡単にできる七夕飾り、そして世界の七夕伝説までをご紹介します。

ただの恋愛話じゃない「七夕伝説」ってどんなもの

「天の川に住む機織りの織姫と対岸に住む牛使い彦星は、織姫の父親の勧めで結婚。とても仲が良かったものの、2人ともまったく仕事をしなくなってしまいました。これに怒った父親が天の川を隔てて2人を離れ離れに。ところが今度は、2人は悲しみに暮れるばかりで働かず……。そこで、仕事に励むことを条件に、七夕の夜に限り再会することが許されることになりました」。

もとは中国伝来の七夕伝説。年に1度、7月7日だけに会うことができる恋愛伝説のような七夕ですが、由来を知ると違う側面も見えてきますよね。現在は、日本古来の伝説や風習なども一緒になり、笹を用いた行事として認識されています。

世界にも同じ様な七夕伝説を発見!

日本をはじめ、アジアやヨーロッパに至るまで、天の川にまつわる伝説が残されています。例えば北欧の国フィンランドでは、「いつも一緒にいた仲睦まじい夫婦がいましたが、死ぬ時だけは一緒とはいかず、それぞれ別々の星になりました。しかし2人は死んだあとも一緒にいたいと考え、空に漂う星屑を集め、2人の間に光の橋を作って会おうと決めました。毎日星を集めて何年もかけて星の橋を作りました。1000年の時が経ち、できあがった星の光の橋が天の川といわれています」という伝説があるそうです。

七夕の笹飾りを手作りして願い事を書いてみよう

7月は、花屋などに並ぶ笹に七夕飾りをつけてお祝いを。さまざまな飾りを手作りして、季節の行事を楽しんでみましょう。

短冊は5色の紙を用意して作ってみよう

もともとは機織りなどの上達を願う行事だったという説もある七夕。短冊に書く願い事は習い事の上達を願うのが良いとされています。古来は5色の糸を飾っていたものが、江戸時代に5色の短冊が使われるようになりました。

短冊は「青・赤・黄・白・黒(紫)」の5色を用意してください。この色は中国の陰陽五行説に基づき、木は青、火は赤、土は黄、金は白、水は黒(紫)を表しているといわれ、この5色を使うことで魔除の意味を持たせたそうです。

天の川のようにも見えるあみ飾りは大漁を願うもの

折り紙を半分に折り、さらに半分に折ったら、左右から切り落とさないようにそれぞれ1cm程度の幅にはさみでカット。折り紙を広げて伸ばすことで完成するあみ飾り。天の川のようにも見えますが、漁網を表し、大漁を願うものです。このあみ飾りを入れ物のように加工し、その中に七夕飾りで出た紙ゴミをまとめて入れて飾ることで、倹約や身の周りを清潔に保つという誓いも込められるそうです。

織姫に供えた吹き流しには裁縫上達の願いを

各地の七夕祭りでよく見る吹き流しも手作りしてみましょう。折り紙の上1cmほどを残し、均等にカットしたら丸めてのりで貼るだけと簡単にできる吹き流し。タコやイカのような風貌ですが、織姫に備えた織糸を表しています。吹き流しの上に紙風船やくす玉をつけるとより本格的に。

吹き流しのアレンジで提灯を飾って心も明るく

半分に折った折り紙に切れ目を入れ、くるりと丸め上下をのりで貼れば提灯の完成。心を照らし、明るくいようという意味が込められています。暗い夜空からお星様に願い事を見つけてもらいやすいという意味もあります。

輪飾りは天の川を表現

適当な太さに切った折り紙をつなげて作る輪飾り。輪が星を表すので、それが連なることで天の川になります。好きな色で作るのも良いですが、短冊同様に5色で作れば魔除にも。

いろいろな飾りを付けてにぎやかにデコレーション

そのほかにも、長生きを願う「折り鶴」や、“みんなの願いが星まで届くように”と思いが込められた「星飾り」なども七夕にぴったり。折り紙、はさみ、のりを用意すれば簡単にできてしまうものばかりなのもうれしいですよね。