「新盆」&「土用の丑」 家族や体を気遣う7月の記念日

七夕をはじめ、夏を感じられる記念日がたくさんある7月。なかでも有名な「新盆」「土用の丑」をピックアップしてご紹介します。

「新盆」と「旧盆」の違いは何があるの?

全国的に主流なのは8月の「旧盆」ではあるものの、東京を中心とした一部の地域では7月の「新盆」にお盆が行われます。2020年の「新盆」は7月13日(月)が迎え火、15日(水)が盂蘭盆会(うらぼんえ)、16日(木)が送り火に当たります。お盆の時期が異なるのは、明治時代に改暦が行われたため。これにより、さまざまな行事が30日遅れとなり、旧暦の7月から新暦の8月に行われることになりました。行われる行事や風習には大きな差がないため、地域によって異なるようです。

お盆の準備やマナーを知っておこう

仏教の伝統行事であるお盆は、ご先祖様が自宅に帰ってくるといわれる行事です。7月の「新盆」も8月の「旧盆」も行事や風習に大きな違いはないので、ほんの少しだけでも取り入れてみてはいかがでしょうか。時期になると仏壇店やスーパー、花屋などでお盆用具が販売されるので探してみてください。

事前に提灯や盆棚を準備

盆迎え火の前に、提灯や盆棚を用意し組み立てておきます。棚にはござなどを敷き、ナスやキュウリで作る精霊馬、精進料理の御膳、そうめん、季節の物や故人の好物をお供えしましょう。

迎え火でご先祖様をお迎え

迎え火の日(盆入り。2020年は新盆は7月13日、旧盆は8月13日)になったら、お位牌を棚にうつし、夕方に迎え火を焚きます。お墓参りに行った際にお線香やろうそくに使った火を提灯に移して持ち帰り、玄関や門口で焙烙(ほうろく)という素焼きの皿の上でオガラを燃やしたものが迎え火です。

現代では、お墓参りから火を持ち帰るのが難しいことも多いため、玄関や門口で迎え火を焚くところから始めるほか、マンションなどの場合は盆提灯が迎え火や送り火の役割を果たします。ご先祖様がこの世と死後の世界とを結ぶ道をいく際に途中で迷わないよう、目印として迎え火を焚き、出た煙に乗って先祖の霊が家に帰ってくるといわれています。

お盆中は御馳走を毎日お供え

盆入りから盆明けまでの間は毎日お迎えしたご先祖様の霊をおもてなし。盆棚には1日3回ご馳走を供えます。お盆は盂蘭盆会(うらぼんえ)ともいわれ、太陰暦で行われる仏教行事が始まりとされています。通常、この期間中に僧侶を招き、棚経をあげていただきます。

午前中までご馳走をお供えしてからお送りを

送り火の日(盆明け。2020年は新盆は7月16日、旧盆は8月16日)は、ご先祖様は午前中まで家にいるといわれるので、ご馳走は欠かさずに。夕方になったら迎え火と同様に火を焚き、お盆の間共に過ごした祖霊を送り出します。送り火は、地域全体として行われる大掛かりなものもあり、京都五山の大文字焼きや長崎の精霊流しもその中のひとつです。

中国由来の暦日「土用の丑」で季節の移り変わりを知る

七夕のように、日本の記念日には中国からの由来が多くあります。「土用の丑」もそのひとつで、「土用」とは中国の五行由来のもの。木・火・金・水・土の5つからなり、方角や味などさまざまな物事に当てはめられてます。

季節でいうと、木は春、火は夏、金は秋、冬は水と考えられていて、土は季節の変わり目を表すものだそうです。「土用」と聞くと夏をイメージしがちですが、実は春・秋・冬にも存在します。この季節の変わり目である「土用」に巡ってくる十二支の中の丑の日が掛け合わさるのが「土用の丑」と呼ばれ、2度ある年もあります。ちなみに、2020年の土用の丑は7月21日(火)です。

発明家・平賀源内の知恵で「土用の丑=鰻」に

暑さの増す夏の「土用」は精のつくものを食べた方が良いとされ、「丑」の“う”にちなんで“うのつくものを食べれば夏バテに良い”という説が生まれたそうです。“う”のつく夏場に向く食べ物は、梅干しや瓜などさまざまですが、一説によると江戸時代、夏場に売れ行きの落ちる鰻屋の主人から相談を受けた平賀源内が「本日土用の丑」と看板を立てて売り上げが伸びたことから、鰻を食べる風習が広まったといわれています。

古くからの風習には家族や体を大切にする要素がたくさん

お盆も「土用の丑」も、数百年も前から日本で親しまれている季節の記念日であり、行事です。その成り立ちや風習には季節の変化に合わせて体をケアするという考えや、ご先祖様を敬いながら家族で共に過ごすという意味が込められています。

※画像はイメージです。
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