無料Wi-Fiを安心して利用するために知っておきたいVPNの基本と活用方法

働き方改革によって、自宅を拠点にしたテレワークやリモートワークの実施が広まりつつあり、それに伴ってこれまで企業が行っていたセキュリティ対策を個人で行う必要が出てきました。そこで注目されているのが「VPN」です。「VPN」とはそもそも何なのでしょうか。利用することでのメリットやリスクとは? この記事では、VPNの基本と種類、活用方法もご紹介します。

データの盗聴や改ざんの脅威から情報を守る<VPN>

「VPN」は、Virtual Private Network(バーチャルプライベートネットワーク)の略で、今注目されている通信技術のひとつです。「仮想専用線」と訳されるその名称通り、インターネット上に特定の人だけが使用できる専用の通信路を設けて、安全にデータのやりとりができるようにすることをいいます。VPNを活用することでデータの盗聴や改ざんといった脅威から情報を守り、またデータを抜き取られるといった危険性を減少させることにもつながります。

無料Wi-Fiを活用する頻度が高い人は特にご用心!

Wi-Fiを無料で利用できるスポットが増えていますが、VPNをはじめとした、情報を守ることに長けた通信技術を活用しない場合には、次のような情報が盗まれる危険性が高まります。

■クレジットカードや銀行情報
■ネットショッピングの買い物履歴やID・パスワード
■個人情報(仕事の情報や書類など)
■メールアドレスやSNSアカウント

こうした情報はよほどのことがない限り盗まれる心配がないと思われがちですが、いわゆるハッカーなどの手にかかると技術的にはそう難しくないことなのです。

カフェやホテルなどでWi-Fiを使うことが多い人やインターネット上で買い物することが多い人、テレワークなど会社以外の場所で仕事をすることが増えた人などは、VPNを活用することをおすすめします。

安全性やコスト面も変わってくる4種類の<VPN>とその特徴

セキュリティー

VPNには次の4つの種類があります。

コストパフォーマンスの良さで人気のある<インターネットVPN>

既存のインターネット回線を利用してVPNに接続することができます。インターネットに接続することで利用できるので、安価で手軽なのが魅力です。通信速度や品質は利用するインターネット回線により異なります。個人での利用に最適で、大人数での利用には適していません。

特定の人だけが利用できる<エントリーVPN>

光回線や限られた利用者のみが利用可能な通信網(閉域網)を使ってVPNを構築する方法です。インターネットを利用しないため「インターネットVPN」を利用するよりも安全性は高めで、低コストで導入することができます。

コストは高めだが、安全性・安定性のある<IP-VPN>

大手の通信業者が提供するVPNです。通信業者が独自に構築、運用している閉域網のため安全性が高く、通信できる帯域も確保されているため、速度が安定しているのが特徴です。エントリーVPNと比べて費用は高めです。

自由にネットワークを構築できる<広域イーサネット>

IP-VPNと同じく通信業者が提供するサービスを利用しますが、こちらは自由にネットワークを構築できるのが大きな特徴です。システム担当者が用途にあった仕様に変更ができるため、使い勝手の良さでは群を抜いています。一方で、ネットワーク設計に関する知識が求められるため難易度が高いこと、また回線のコストが高いというデメリットも挙げられます。

スマホに標準搭載されている<VPN>を活用しよう

VPN

VPNはパソコン上でのものと思われがちですが、実はスマホやタブレット端末にもVPN機能が標準搭載されています。スマホでVPNを利用することで、無料Wi-Fiも比較的安全に接続することができ、ネットショッピングを行った際の履歴が残ることなく、プライバシーが守られるのもうれしいメリットです。契約している携帯電話会社とのオプション契約は不要で、アプリのインストールも不要なので手軽にスタートすることができます。

iPhoneでのVPN設定例

iPhone、AndroidのどちらのスマホでもVPN設定が可能です。ここではiPhoneを例にして会社が構築したネットワークを共有するときのVPNの設定方法をみてみましょう。

1.「設定」から「一般」をタップする
VPN設定1
2.「VPN」をタップする
VPN設定2
3.「VPN構成を追加」をタップする
VPN設定3
4.詳細を入力後「完了」をタップする
VPN設定4

・タイプ・・・「L2TP」を選択する
・説明・・・任意の名前を入力する
・サーバ・・・会社で発行されるVPNアドレスを入力する
・アカウント・・ユーザー名を入力する
・RSA SecurID・・・オフにする(時間により変化するトークンコードのことですが、設定上はオフで大丈夫です)
・パスワード・・・会社で発行されたパスワードを入力する
・シークレット・・・共有キーを入力する
・すべての信号を送信・・・オンにする

左上に「VPN」というマークが表示されれば成功です。

安心して作業をするためにセキュリティ対策を万全に

「VPN」は専門的な知識が必要で難しいと思われがちですが、スマホで設定する場合はテザリング作業に近いので比較的簡単に設定することができます。セキュリティ対策を万全にしておくことで安心を得ることができるので、ぜひ導入することをおすすめします。会社によっては設定の指示がある場合もありますので、仕事用で使う場合には確認しておくとよいでしょう。

※画像はイメージです。
※2021年9月現在の情報を掲載しています。

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