デジタルライフで心身共に疲れやすい現代人に「3つのR」を伝授

そなえる

あらゆる情報が手に入り、SNSなどで友人とコミュニケーションもできるインターネットは本当に便利なものです。

インターネットにつながったスマートフォンやパソコンは、仕事でもプライベートでも欠かせないものとなった反面、気が付かないうちにストレスの原因となり、体調不良などを引き起こすこともあります。

そこで今回は、そういったデジタルライフ疲れとその対策についてお伝えします!

デジタル機器に囲まれた生活は要注意

今の時代、パソコンやスマートフォンをまったく使わないという人は限られています。ビジネスパーソンであれば、メールでの連絡やインターネットでの情報収集、資料の作成などで毎日使うという方がほとんどでしょう。

また、一昔前は会社からの連絡は携帯電話にかかってくるものでしたが、今はメールやLINEなどのコミュニケーションアプリで送られてくるため、常にスマートフォンを気にしているという方も多いのではないでしょうか?

プライベートでも、友人とSNSやコミュニケーションアプリで交流したり、ゲームアプリで遊んだりと、スマートフォンを手放せないという方が多いはずです。朝起きてから寝る直前まで、ずっとスマートフォンをいじっているという方も少なからずいるのではないでしょうか?

利用頻度や時間に差はあると思いますが、こうしたデジタル機器に囲まれた生活は現代人の標準的なライフスタイルともいえます。しかし、実はここに大きな問題が潜んでいるのです。

現代人に多い「デジタルライフ疲労」

2017年8月に、杏林大学名誉教授でNPO法人日本ブレインヘルス協会(東京・目黒)理事長の古賀良彦氏が中心となって行った「デジタルライフ疲労」の実態調査では、こうした生活を続けた結果、「慢性的な疲労感」「肩こりや腰痛」「目の疲れ」「睡眠障害」といった身体的な疲労のみならず、「イライラ」「やる気の欠如」「うつ状態」といった精神的な疲労まで感じる可能性が高くなることがわかりました。

この調査は、20~50代の男女2万人を対象に行われたもので、約90%が「平日に疲労を感じる」と回答したほか、「最も使用時間が長いデジタル機器はスマートフォン」「約7割の人は寝る直前までデジタル機器を使用する」といった実態も浮かび上がりました。

調査結果を分析した古賀教授は、デジタル機器を日常的に使う現代人は「デジタルライフ疲労」と呼ぶべき、体と精神の複合的な疲労を抱えている人が多いと指摘しています。

覚醒効果がある「ブルーライト」

デジタルライフ疲労の原因はいろいろ考えられますが、スマートフォンやパソコンの画面から発生するブルーライトは無視できないでしょう。ブルーライトは、波長が380~500ナノメートルの青色光で、可視光線のなかでもっとも波長が短く、非常に強いエネルギーを持っているものです。

ブルーライトは「身体に悪い」「睡眠に悪影響を与える」といった悪役のイメージが定着していますが、実は太陽光のなかにも含まれていて、覚醒効果という非常に重要な役割を持っています。「朝起きたとき太陽の光を浴びるといい」といわれるのは、ブルーライトを浴びることで覚醒し脳が活性化するからです。そして、夜になるとブルーライトが自然に減少し、睡眠を促すメラトニンという物質が脳内で生成されて睡眠へ誘われるというのが、正常な人間のリズムとなっています。

ところが、寝る直前までスマートフォンやパソコンを使用していると、ブルーライトを至近距離から浴び続けることになり、覚醒状態が続くことになります。そのため寝付きが悪くなり、疲労も取れにくくなってしまうのです。

また、体を動かさず至近距離で画面を凝視して使うため、強いブルーライトとあいまって眼精疲労の原因になり、そこから肩こりや腰痛などに波及するのではと考えられています。

一番の解決策は、睡眠前にスマートフォンやパソコンを使わないということです。もし、どうしても使いたい場合は、画面にブルーライトカットフィルターを貼る、ブルーライトカットメガネを使うといった対策が必要です。また、ブルーライトを低減する機能があるスマートフォンやディスプレイの場合は、その機能を使いましょう。

デジタルライフ疲労対策に重要な「3つのR」

デジタルライフ疲労対策として、古賀教授は「Rest(休養)」「Relax(寛ぎ)」「Recreation(楽しみ)」の3つのRをあげています。

「Rest」は、できるだけスマートフォンやパソコンをいじらない時間を作ることで、身体と心を休息させようというものです。自宅ではできるだけスマートフォンやパソコンを使わず、しっかり睡眠を取り、休日は外出して人と接することを推奨しています。

ふたつめの「Relax」は、ゆっくりお風呂に入る、ハーブティーを楽しむ、アロマを楽しむ、軽めのストレッチをするなど、文字通りくつろぐ時間を作るというものです。自分がくつろげるものであればどんなことでもかまいません。スマートフォンやパソコンを使わないようにすれば、くつろぐ時間は十分にあるでしょう。

最後の「Recreation」は、自分の趣味に没頭する、友人たちと遊んだり食事をしたりするといった、余暇の時間を楽しむというものです。これが特に重要で、仕事と睡眠の間に楽しむ時間を持つことで仕事のことを忘れてリセットできるのだそうです。

好きなものを食べる、適度にお酒を飲む、楽器をひくなど、なんでもかまいませんので、ぜひやってみてください。もちろん、週末は仕事を忘れることも大事!楽しく有意義に過ごすことで、しっかり心と体を休めることができるのです。

3つのRは、インターネットやスマートフォンへの依存対策として注目を浴びている「デジタルデトックス(解毒)」にも通じるものです。

デジタルデトックスは、数日間あらゆるデジタル機器に触れないようにすることで、人との関わりや自然を再認識しデジタルへの依存度を下げようとするもの。

デジタルライフ疲れを感じたら、デジタルデトックスも考えてみてください!

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