暮らしに役立つ「ケーブルテレビ」ってどんなサービス?

ケーブルテレビの誕生

通常、テレビは各建物に設置されているアンテナを使って放送を受信していますが、山間部や高い建物に囲まれた地域など、場所によってはアンテナでは電波を受信することができず、テレビを見ることができないところがあります。ケーブルテレビはそんな問題を解決するために誕生しました。

豆知識:6月16日はケーブルテレビの日

1972年6月16日に「有線テレビジョン放送法」が成立したことを記念して誕生した記念日。現在の総務省にあたる当時の郵政省やケーブルテレビの事業者によって、1991年に制定されました。ちなみに、国内初のケーブルテレビが誕生したのは1955年。群馬県伊香保温泉の、地上テレビ放送の難視聴対策が始まりです。

ケーブルテレビが提供しているサービス

ケーブルテレビで注目すべきポイントは、テレビサービス以外にも、インターネット・固定電話・携帯電話・電力・ガスなど、暮らしに欠かせないさまざまなサービスを提供していることです。通常はサービスごとに契約する会社が異なりますが、ケーブルテレビ会社の契約にまとめることで、手続きや管理が簡単になります。

・テレビサービス
多種多様なジャンルのテレビ番組が楽しめる。2018年12月からスタートした4K放送にも対応。ケーブルテレビ局独自で制作・編成されているコミュニティチャンネルでは、地元イベントや、防災・防犯、行政情報などを放送。

・インターネットサービス
高速サービスから廉価なサービスまで、ニーズのレベルに合わせた高品質なネット環境を提供。

・固定電話サービス
基本料金も通話料金もお得。

最近はこんなサービスも

スマートフォンやタブレット端末の普及に伴い、2014年12月より「ケーブルスマホ(MVNO)」サービスが始まりました。今までは携帯電話サービスを扱う事業者が限られていましたが、自由化によって実現したサービスです。また、生活インフラに欠かせない「電力」や「ガス」も自由化によって、ケーブルテレビ事業者でも扱うことができるようになりました。

このほかにも、地震対策に役立つ「緊急地震速報」や、日常生活のトラブルに対応・サポートするサービスも充実してきています。ケーブルテレビ局によっては、定額の電子書籍読み放題サービスや、聴き放題の音楽サービスなどのサービスも展開されています。

ケーブルテレビのメリット

①アンテナ設置が不要

地上波放送、BS放送、CS放送を見ようと思ったら、場合によっては3種類のアンテナを設置する必要があります。家の外観を損なう心配がないというのも魅力の一つですが、「台風で倒れたらどうしよう」「大雨の日は映像が乱れる」「海の近くでサビが心配」「大雪が降って折れないか」「アンテナに鳥が止まって困る」・・・などの悩みがないのが安心のポイント。

②自分でチューナーを用意する必要がない

チューナー内蔵型のテレビをお持ちの方はあまり意識されていないかもしれませんが、テレビを見るためには、アンテナと、それぞれの放送波に合ったチューナーが必要です。ケーブルテレビでは地上波放送だけでなく、専用のデジタルチューナー(セットトップボックス)を設置することで、BS放送やCS放送、高画質な4K放送も見ることができます。契約によっては録画機能が付いたタイプもありますので、レコーダーも用意する必要がありません。不具合があった場合は交換してくれますので、自分で買い直すことも不要です。

③インターネット契約がなくてもOK

ケーブルテレビのほかに、インターネット回線を利用し、テレビサービスを提供している事業者もあります。「アンテナが不要」「通信が安定している」という点は共通なのですが、テレビ契約と同時にインターネット回線の契約をしなければなりません。ケーブルテレビはテレビだけの契約が可能という違いがあります。

④地域密着で安心

ケーブルテレビは地域密着のサービス。民放のニュースでは拾いきれない地域単位の情報も、各ケーブルテレビ局で放送しているコミュニティチャンネルで放送しています。例えば、各地域行政との連携を蜜に行い、タイムリーな防災・防犯・行政情報を提供していたり、震災時などは地域のライフラインや避難所の情報などをきめ細かく伝えていたりします。また、地域イベントやおすすめスポット、地元の歴史や自然など、地域にこだわった暮らしに役立つ情報が豊富にあるのも、地域密着の強みです。引っ越してきたばかり、という人にも心強いですね。

ケーブルテレビの仕組み

テレビを見られるようにするためには、地上波はテレビ塔から、衛星放送(BS・CS)は衛星からの電波を受信するために、各建物ごとにアンテナを設置することが必要です。しかし、ケーブルテレビの場合は、このアンテナ設置が不要。ケーブルテレビ局が代わりに一括受信したあと、センターとサービスを提供する地域の各建物を、光ファイバーケーブルや同軸ケーブルなどのケーブルで繋ぐことで、テレビを見られるようにしているのです。

これらのサービスは、ケーブルを敷設していることでできるサービスです。この仕組みを活用し、今後もさまざまなサービスが展開されることが期待されます。

ケーブルテレビを図で解説

ケーブルテレビのサービスを受けている世帯数は?

ケーブルテレビの導入率グラフ

ケーブルテレビの加入世帯数・普及率*は年々増加傾向にあります。総務省のレポートによると、2018年9月末における加入世帯数は約3,042万世帯、世帯普及率は約52.4%で、日本の世帯の半分以上がケーブルテレビサービスを受けていることになります。ここには、「個人では契約していないけれど、マンションがケーブルテレビを導入している」というような世帯も含まれますので、あなたが毎日何気なく見ているテレビも、もしかしたらケーブルテレビかもしれません。

*登録に係る自主放送を行うための有線電気通信設備によりサービスを受ける加入世帯数、普及率

出典:
総務省「ケーブルテレビの現状」2019-05-24
総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数のポイント(平成30年1月1日現在)」
※グラフは上記掲載データをもとに作成

 

地域のケーブルテレビ局を調べてみよう

ケーブルテレビを提供している事業者は多数ありますが、サービス提供しているエリアは事業者ごとに異なっています。自分の住んでいる地域のケーブルテレビ局は、日本ケーブルテレビ連盟のウェブサイトから、お住まいの地域を選択することで調べることができます。詳しいサービス内容は、各ケーブルテレビ局のウェブサイトをご覧ください。

ケーブルテレビ事業者紹介 一般社団法人 日本ケーブルテレビ連盟

ケーブルテレビは私たちの暮らしを豊かにしてくれる身近なサービス。まずはさまざまなジャンルの番組が楽しめるテレビサービスからスタートしてみて、自分に合ったサービスを追加していくのも良いかもしれないですね。

参考:国内最大手 J:COMのケーブルテレビ事業

事業内容 | 株式会社ジュピターテレコム | J:COM

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