老け見えに注意! 年齢を感じさせない綺麗な手を作る自宅ケア術

 

頻繁な水仕事や消毒で、「何だか最近手が荒れている」と感じたことはありませんか? 2019年に行われたロート製薬株式会社の調査によると、約5割の女性が手に老化を感じているとともに、他人の手も気になるそうです。

秋から冬にかけては、乾燥が進むほか、水仕事などでも手肌が荒れがち。そのままにしておくと、日々のダメージの蓄積で、じわじわと手の“老け”も進んでしまいます。この季節にこそ行いたい、セルフハンドケア術をご紹介します。

老けて見える手って、どんな手?

同社の20代〜60代の女性800人に向けた「女性の老け手に関する調査」によると、「自分や他人のどの部分に老化を感じるか」という質問に対し、顔や髪に続き、手が挙げられていることが分かりました。

また、自分の手が老けて見えることで悩む人は38.2%であるのに対して、ほかの女性の手を見て老化を感じたことがある人は、何と73.2%! 意外と見られているパーツだということが分かる結果ですね。

「では、老けて見える手というのはどんな手ですか?」という問いには、年代により少し結果が分かれましたが、下記のような回答が。

1位 シワが目立つ手 60.4%

2位 乾燥した手 48.8%(20〜30代)

2位 シミがある手 56.5%(40〜50代)

提供/ロート製薬株式会社

そうした“老けて見える要因”が、それぞれ具体的に何歳くらい老けて見えさせるのかという設問も。乾燥やくすんでいる手は10歳以上、シワやシミ、血管が目立つ手は20歳以上老けて見えるという結果が出ています。

そもそもなぜ手は老化するの?

家事などによる乾燥だけでなく、若い頃には弾力のあった肌や血管も年齢を重ねると共に血行不良が進み、くすみやシミ、シワ、乾燥などの原因に。解決するためには肌のターンオーバーを整えていくことが大切です。

“老け手”解消術(1)水はこまめに拭き、手袋もフル活用

日常生活で手を酷使することも、老けてしまう原因のひとつです。とくに水仕事は要注意。うるおいを失うことは乾燥やシワにつながります。極力、直接的な刺激を避けることが大切です。

・洗い物の際はハンドクリームを塗った上でゴム手袋をする
・料理の際は薄い手袋をつける
・水を触ったらこまめに手を拭く
・外出の際にも手袋を着用

と、当たり前に思えるケア方法も、続けているといないとでは大きな差が出てきます。

“老け手”解消術(2)5ステップマッサージで血行促進

くすみや血管が浮き出る原因は血行不良です。血流を良くし、血行を促進するには、ハンドマッサージが効果的。オイルやハンドクリームで滑りを良くしてから行いましょう。

ステップ1.指を付け根から先端まで1本ずつ刺激

少し強めの圧をかけながら、指の付け根から先端までを撫であげていきます。血液が指先まで流れていることを意識しながらリズミカルに行ってください。手の甲側と手の平側だけでなく、指の側面も忘れずに。

ステップ2.指を1本ずつぐーっと引っ張る

指を反対の手でしっかりと握り、ぐーっと引っ張ってストレッチ。指の付け根がしっかりと伸びていることを意識してゆっくりと行います。

ステップ3.指の間をじっくり揉みほぐす

指の間の水かき部分を、親指と人差し指でつかみ、押しながら丁寧に揉みほぐしましょう。特に親指と人差し指の付け根部分には合谷(ごうこく)と呼ばれるツボがあり、目の疲れや肩こり、腰痛や便秘にも効果があるのでじっくり揉むことをおすすめします。

ステップ4.手の平と手首をストレッチ

指周りのマッサージが終わったら、手の平と手首もストレッチします。反対の手で指先を持ったら、手の平全体を反らして、指から手の平、手首までぐっと伸ばします。

ステップ5.手の甲は関節などを使ってしっかり刺激

ラストは手の甲を刺激。テーブルの上などに手を置いたら、反対の手の指の関節や手の平の腹部分を使って圧をかけながらグルグルと全体をマッサージします。奥にある血管にまで刺激が届くように意識しながら行いましょう。この5ステップで、手がポカポカと温まっていくのを感じられるはずです。

“老け手”解消術(3)ハンドクリームは正しい塗り方で

「手が乾燥したら、ハンドクリームを出してさっと塗る」。それだけで満足していませんか? 正しい塗り方を知っておくだけで、ツヤのある手に変わっていきますよ。

まず、ハンドクリームを塗る前に、顔のケアと同様に手にも化粧水を塗りましょう。これだけでクリームの浸透率がアップしますし、保湿力も高まります。次に、手やクリームを温めてから塗ることも大切です。手を温めると血行が良くなります。また手の甲ではなく手の平にクリームを取り、両手をすり合わせながら手の平全体でクリームを温めると伸びもよくなります。

その後、手の甲にもなじませたら、指の付け根から指先まで丁寧に塗り込みましょう。爪の脇も忘れずに。就寝前なら、塗布の後に手袋をつけて寝るのもおすすめです。

変化が出やすいパーツだからこそケアを習慣に

普段から人の目につきやすいパーツであり、年齢も出やすいといわれる「手」。きちんとケアをして年齢を感じさせない綺麗な手を作りましょう。