女性特有の“不調”を改善 第2回目のテーマは「月経」

年齢に応じて変化する女性の体について知り、女性特有の病気や悩みを解決する方法をシリーズでご紹介。第2回目は「月経」です。PMS(月経前症候群)や月経痛など、毎月やってくる「月経」に関するトラブルに悩む女性は少なくありません。毎月のことだからこそ、正しく知って、対処しましょう。

「月経」は女性が気をつけたい未病課題のひとつ。正しい知識と対処が必要

「病気」とはいえないまでも、けっして「健康」ではない…そんなグラデーションのような状態を指す、“未病”という考え方について紹介した前回。「月経」も、“女性特有の未病”の課題のひとつです。たとえば、PMSと一口に言っても、現れる症例や不調の度合いは人によってさまざま。下腹部が張ったり、腰痛や胸の痛み、頭痛やめまい、肌荒れといった体の不調を感じる人もいれば、イライラしたり不安感を覚えるなど、心に不調を感じる人もいます。月経中の経血量や月経痛も同様に人それぞれ。“いつものことだから”と軽く流してしまっていると、不調がさらに重くなったり、大きな病気を見逃してしまったりすることにもつながります。

“これくらいなら大丈夫”と思わないで! 月経不順や下腹部痛は病気のサインかも

一般的に、20〜30代は、女性ホルモンの分泌が安定化するため、女性の一生の中で、月経周期等が最も安定する時期です。正常な月経周期の目安(月経開始日〜次の開始日)は25〜38日、日数は3〜7日(1回)とされています。月経前や月経時には多くの人が下腹部痛を伴いますが、痛みがひどい場合は子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が原因となっている可能性もあるため、注意が必要です。また、月経のスパンや血液の量も注意してチェックすべきポイントです。以下の項目が当てはまった場合は要注意!

「月経不順」の基準はどこにある?
□月経の周期が24日以内だ
□月経の周期が39日以上だ
□月経血は2、3日で止まる
□8日以上、月経血が出続ける
□月経血にレバーのようなかたまりが混じることがある

上記5つの項目に当てはまったことがあり、また、その状態が3回以上続くようなら、医師への相談をおすすめします。周期が長かったり、日数が少なかったりすると「辛さが軽減して良い」と感じてしまうかもしれませんが、これらの月経不順は、がんなど子宮関連の病気による場合もあるので、軽く見ることは禁物です。

経血の量は多くても少なくても問題あり。病気のサインの可能性も!

個人差はあるものの、正常な経血の量は20〜140mlとされています(最も多い日でもナプキンを2時間おきに替えるくらいの量です)。これ以上の出血があり、日中に普通のナプキンが1時間持たない、寝る時に夜用のナプキンを使用しても足りないという方は要注意! 日常生活に支障をきたすような場合を「過多月経」といいます。この「過多月経」の原因としては、女性ホルモン等の影響によるものと、子宮筋腫や、子宮腺筋症といった子宮の病気や異常によるものの2つのケースが考えられます。自分で判断することなく、早めに専門医に相談してみてください。

まずは周期や量、体温の記録をつけて体の状態を把握しましょう

自分の体を知るためには、日々の体調を記録することをおすすめします。何となく「いつもと違うかも?」と感じても、1カ月もたつと記憶は薄れてしまうもの。「未病」の状態から、病気へと進んでしまわないためにも、普段のセルフチェックと早めの対応はとても重要です。まずは、月経周期をカレンダーにつける、基礎体温を毎日測る、月経内容をメモしておくということから始めてみましょう。ホルモンの状況によって体温は日々変化しています。

月経痛を軽減するために出来るセルフメンテナンス

月経前に感じるイライラや、月経中の腹痛はただやり過ごすだけでなく、少しのケアで軽減することができます。まずは、自分の体に無理をさせ過ぎないようにしてください。“冷えは万病のもと”と言われるように、体を冷やさないことは女性にとってとても重要です。特に月経中はお腹や腰などを温めることで痛みが軽減することも。貼るカイロを使用したり、夏でも腹巻を着けたりなど、できることはやってみてください。ポイントは「血行を促進すること」にあります。無理のない程度に以下の項目にトライしてみましょう。

□飲み物は温かいものに変えて、体の中から血行促進
□血流が滞る締め付けはNG。体を締め付けない服装を心がける
□軽いストレッチや運動で血行促進&ストレス解消

また、痛みを感じたら市販の鎮痛薬を利用するのもおすすめです。“病気ではないから”と、鎮痛薬を避け、必要以上に痛みを我慢することは心身の負担になってしまいます。つらい時は、とにかく無理をしないこと。

“これが普通”という思い込みには要注意!

痛みの感じ方や月経周期などは個人差があるものの、いつもそうだからと見過ごしていると、未来の自分の体に負担をかけることになっているかもしれません。いつもと違うサインを見逃さないだけでなく、「自分の中ではこれが当たり前」という意識も、一度見直してみましょう。きちんとした月経の周期や経血量などの目安を頭に入れて、上手に月経と付き合っていくことが大切です。

取材協力/久保クリニック
水野千鶴先生

※画像はイメージです。
※2021年1月現在の情報を掲載しています。

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